平貝(タイラギ)の捌き方




「あ、どうも、平貝(タイラギ)です。」
「わたくし、特殊な形の殻で覆われた二枚貝です。」
「でも、今回は捌き方を知らないという方のために、一肌下ろされたいと思います。」

さて、ここでまず平貝に関する豆知識。
平貝はウグイス貝科の大きな二枚貝です。
この貝は殻の表面の形状によって呼び方(種類?)が変わるそうですが、その辺りの事は割愛させて頂きます。
(ちなみに、今回取り上げているのは表面が「つるつる」の方です。)
海の中では常に砂地に尖った方を差し込んで、生息しています。
貝から出ている毛のようなものはその際に体を固定する役割があります。
そして、この貝には可愛らしい住人が住みつく事が知られていますが、こちらは下記の「おまけ」にて。
さて、この貝、味は上品な甘みと独特な風味があり、巻貝等に比べ部位によって風味や食感が大きく変わるため、その食感を楽しむためにもお刺身が非常におすすめです。
もちろん、他にもバター焼き、かき揚げ等いろいろなものに活用できますが、新鮮であるならお刺身で食べなければ勿体ないと思います。
その美味しいお刺身を食べてもらうためにも。
今回は、平貝を買った時(もしくは買った魚の中に混ざっていた時)に料理に使えるまでの処理の仕方を書いていきたいと思います。


まず、用意するもの

洋食ナイフ(普段から食事に使っている食器のナイフです。)
包丁(主に刺身包丁。今回は切る時に使うため、万能包丁でも大丈夫です。)
まな板
軍手(貝を持つ方に付けます。滑り止めの役割や、安全性のために是非付けたい所です。)
その他、ザル、バット、タオル等、必要なものを用意します

殻を剥く。
平貝の剥き方はまず、 大きい貝柱を図のように、広い方から洋食ナイフを入れていきます。
外す時は上側の貝がらを先に外していくとやりやすいです。

この時、貝の大きさによっては手指の怪我になりやすいので、注意して下さい


次に、根元の先に付いている小さな貝柱から外します。
その小さな貝柱も図を参考にして切り取り、外した貝がらを開きます。


開いた後は残りの貝がらにくっついている箇所を外し、きれいに水で洗います。

食べられる部分をご紹介!


左が貝がらを外した直後、右が食べられる部分だけを残したものです。

主に平貝では、大きな貝柱を始めとして、その周りに付いている貝ヒモ、三角の形をした水管に繋がっている小さな貝柱(?)を刺身として使用します。
(後で聞きましたが、この水管自体も食べられます。撮影時は知らずに勿体ない事をしました。)

それ以外の部分は基本的に食べない部分になります。
しかし、この残った部分をお吸い物の具として使う(貝の膜の部分を主に食べる)こともできるそうで、目からウロコでした。
独特の風味や渋みがクセになります。
教えて頂いたお客様に感謝です!ありがとうございました!

下処理完了です。




※撮影後に知りましたが、大きな貝柱は本来「縦切り」ではなく「輪切り」で切った方が見栄えも良いそうです^^;

可食部分を良く洗った後(貝ヒモのみ包丁で滑りをとる)は、図のように部分毎に切り分ける事で味、食感の違いを楽しめます。
なおこれ以外に水管がお刺身として楽しめます。
水管は他の部位とは違った甘みや食感が何とも言えません^^
まだ食べた事のない方は是非是非!


今まで平貝は手の付け方が分からずに諦めていたという方。
寿司ネタとしてでしか平貝を知らない方。
お酒を飲む方には貝のお刺身は最高の酒の肴ですよね。
是非、この機会に平貝を使ってみて下さいませ。

それでは、平貝の下処理はこれにて。
以上です。


おまけ。
可愛らしい住人・カクレエビ

※写真は画像検索での拾い物です。


カクレエビはタイラギ等の貝の中に棲むエビの仲間です。
一つの貝の中に1〜2ひき入っている事があり、2ひき入っている場合は小さい方がオス、大きい方がメスなのだそうです。
面白いですね^^
もしかしたら、買ったばかりのタイラギを開いている時に出てくるかもしれません。
貝から出しても暫くは生きているので、好きな方は飼育してみてはいかかでしょうか?
(ちなみに、小さくてもハサミには注意です。)


以上です。


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